マチュ・ピチュ-アルトマヨの森奮闘記

青年海外協力隊2022年7次隊として、林業・森林保全分野でペルーに派遣されました。クスコ州のマチュピチュ歴史保護区で森林保全活動をしていましたが、情勢悪化に伴いサン・マルティン州のアルトマヨの森保護区に任地変更となりました。自分が将来過去を振り返るための備忘録も兼ねて、日々の活動をボチボチ綴っていこうと思ってます。時々暑苦しい文章になるかもしれませんので、ご承知おきください。

2022-01-01から1年間の記事一覧

"ここがどこかになっていく"

私が好きな詩人、谷川俊太郎さんの作品に「ここ」という詩があります。 「ここ」 どっかに行こうと私が言う どこ行こうとあなたが言う ここもいいなと私が言う ここでもいいねとあなたが言う 言ってるうちに日が暮れて ここがどこかになっていく (谷川俊太郎…

"「反復・継続・丁寧」は心地ええんや"

クスコ市内から2時間半、車と電車を乗り継いで私の活動する村クオリワイラチナに辿り着くことができます。マチュピチュへ向かう電車の、ほとんど誰も降りない駅、88km-Qoriwayrachina。この駅を降りてすぐにある集落が、世界遺産・マチュピチュ歴史保護区の…

旅行記 Capítulo 4 ~バングラデシュ・ダッカ&シレット~

バングラデシュ。きっとなんとなく耳にしたことはあるものの、どこにあるのか、どんな国かを知っている人は決して多くないのではないでしょうか。 ダッカ市内にあるヒンドゥー教寺院、ダケシュワリ寺院。ダッカの名前の由来でもある。ダッカで最も訪れたかっ…

"世界を変えてきたのはいつのときもたった一人の強く熱い想いがあるから"

配属先の国家自然保護区管理事務局マチュピチュ歴史保護区のメンバーで。専門家も、パークレンジャーも学生インターンも一緒にマチュピチュ村のパレードに参加した。私は中腰右側。 日本で28年間生きてきて、行進をする機会なんて年に1度の運動会くらいしか…

"土に根を下ろし、風と共に生きよう"

マチュピチュの”聖なる谷”にある村、Qoriwayrachina。ケチュア語で”金の風”を意味する。2年間私が過ごす村。 "土に根を下ろし、風と共に生きよう。種と共に冬を越え、鳥と共に春を歌おう。" 有名なジブリアニメ"天空の城ラピュタ"のセリフの抜粋です。私が2…

任地クスコでの焦燥感と満足感

クスコの中心街アルマス広場。町全体は静かだけどここは観光客も多く、ここが世界遺産の街であることを気づかせてくれる。 とうとう任地クスコでの生活が始まりました。8月16日にクスコに赴任してきて1か月。すごく濃い1か月を過ごしたように思います。 リマ…

日本の反対側で終戦の日に何を想うか

8月15日。 日本に居たら、新聞やテレビで戦争の記事や特番を目にし、平和について考えざるを得ない一日。 今年は地球の反対側の南米ペルーでこの日を迎えました。私の知る限り現地のテレビ番組でこの話題が取り上げられていないように思います。しかし私も国…

730分の1日目

2022年8月1日。とうとう念願のペルー派遣が叶いました。 ペルーの首都リマのホルヘ・チャベス国際空港。8/1の現地時間の早朝にペルーに到着。 訓練所を退所してから2年4ヶ月、合格通知が届いてからだと3年の月日が経過しました。長い間待ち続けたペルーへの…

旅行記 Capítulo 3 ~ボスニアヘルツェゴビナ・サラエボ&モスタル~

世界的なパンデミックの煽りを受け、日本を発てずして2年と4ヵ月。日本で生きるためには働かなければならず、また自分の将来に対しての漠然とした不安もありながら、トライしてはエラーの繰り返し。大きな挫折感を味わうことも幾度かありました。 しかし、浮…

Re: スタート

2年と4ヵ月。時間がずっと止まっていました。しかし、今もう一度時計の針が進もうとしています。コロナウイルス流行の煽りを受けて派遣が延期されてから長い月日が流れました。2020年の3月に駒ケ根訓練所での派遣前訓練を修了し、ようやく”国際協力のスター…