マチュ・ピチュ-アルトマヨの森奮闘記

青年海外協力隊2022年7次隊として、林業・森林保全分野でペルーに派遣されました。クスコ州のマチュピチュ歴史保護区で森林保全活動をしていましたが、情勢悪化に伴いサン・マルティン州のアルトマヨの森保護区に任地変更となりました。自分が将来過去を振り返るための備忘録も兼ねて、日々の活動をボチボチ綴っていこうと思ってます。時々暑苦しい文章になるかもしれませんので、ご承知おきください。

”日替りのような出来事もそっと 石碑の上に書きつけようか”

”日替りのような出来事もそっと 石碑の上に書きつけようか” ”そうしたら千年生きられようか 言葉は千年生きるだろうか”「The Long Goodbye / 長いお別れ」 - Gotch リオハで唯一の日本人なのでちょっとしたことで有名になるし、目立つので声をかけられること…

”揺らいでいる頼りない君もいつかは 僕らを救う明日の羽になるかな”

“鏡みたいに写る僕らの心細さも全部抱えて君の街まで飛ぶための歌揺らいでいる頼りない君もいつかは僕らを救う明日の羽になるかな” 「君の街まで」- Asian Kung-Fu Generation ラマス市のワイクというケチュア民族が生活する集落を訪れた際の写真。任地は少…

“夢みたいなこの日を 千年に一回ぐらいの日を 永遠にしたいこの日々を そう今も想っているよ”

リオハに着任してから、残された任期のことも頭によぎったこともあって怒涛の勢いで、保護区内を見て回り、計画を策定し、少しずつ行動に移し始めてきました。3月中旬に着任してから約4ヵ月。本当に濃い時間を過ごし、長かったようにも感じるし、逆にあっと…

"短いわりには中身のある話をしようか”

”短いわりには中身のある話をしようか眠りにつく頃にはなんとか終わればいいが一度話しただけで飲み込めるとは思えないし理解に苦しんで眠れなくなるかもしれないけど防具を外したら横になれよ” ストレイテナーという私の好きなバンドの”SENSELESS STORY TEL…

"大丈夫ほら 七色の橋 涙を流しきると空にかかる"

新任地San Martín州Riojaの中心地、アルマス広場。 12月19日にクスコを去り、リマでの首都退避が始まってから3か月が経過しました。任地で活動できない中で、文字を書き起こす気にもなれず、ズルズルと3ヶ月間更新もないまま迎えてしまいました。 Cuscoを発…

"ここがどこかになっていく"

私が好きな詩人、谷川俊太郎さんの作品に「ここ」という詩があります。 「ここ」 どっかに行こうと私が言う どこ行こうとあなたが言う ここもいいなと私が言う ここでもいいねとあなたが言う 言ってるうちに日が暮れて ここがどこかになっていく (谷川俊太郎…

"「反復・継続・丁寧」は心地ええんや"

クスコ市内から2時間半、車と電車を乗り継いで私の活動する村クオリワイラチナに辿り着くことができます。マチュピチュへ向かう電車の、ほとんど誰も降りない駅、88km-Qoriwayrachina。この駅を降りてすぐにある集落が、世界遺産・マチュピチュ歴史保護区の…

旅行記 Capítulo 4 ~バングラデシュ・ダッカ&シレット~

バングラデシュ。きっとなんとなく耳にしたことはあるものの、どこにあるのか、どんな国かを知っている人は決して多くないのではないでしょうか。 ダッカ市内にあるヒンドゥー教寺院、ダケシュワリ寺院。ダッカの名前の由来でもある。ダッカで最も訪れたかっ…

"世界を変えてきたのはいつのときもたった一人の強く熱い想いがあるから"

配属先の国家自然保護区管理事務局マチュピチュ歴史保護区のメンバーで。専門家も、パークレンジャーも学生インターンも一緒にマチュピチュ村のパレードに参加した。私は中腰右側。 日本で28年間生きてきて、行進をする機会なんて年に1度の運動会くらいしか…

"土に根を下ろし、風と共に生きよう"

マチュピチュの”聖なる谷”にある村、Qoriwayrachina。ケチュア語で”金の風”を意味する。2年間私が過ごす村。 "土に根を下ろし、風と共に生きよう。種と共に冬を越え、鳥と共に春を歌おう。" 有名なジブリアニメ"天空の城ラピュタ"のセリフの抜粋です。私が2…

任地クスコでの焦燥感と満足感

クスコの中心街アルマス広場。町全体は静かだけどここは観光客も多く、ここが世界遺産の街であることを気づかせてくれる。 とうとう任地クスコでの生活が始まりました。8月16日にクスコに赴任してきて1か月。すごく濃い1か月を過ごしたように思います。 リマ…

日本の反対側で終戦の日に何を想うか

8月15日。 日本に居たら、新聞やテレビで戦争の記事や特番を目にし、平和について考えざるを得ない一日。 今年は地球の反対側の南米ペルーでこの日を迎えました。私の知る限り現地のテレビ番組でこの話題が取り上げられていないように思います。しかし私も国…

730分の1日目

2022年8月1日。とうとう念願のペルー派遣が叶いました。 ペルーの首都リマのホルヘ・チャベス国際空港。8/1の現地時間の早朝にペルーに到着。 訓練所を退所してから2年4ヶ月、合格通知が届いてからだと3年の月日が経過しました。長い間待ち続けたペルーへの…

旅行記 Capítulo 3 ~ボスニアヘルツェゴビナ・サラエボ&モスタル~

世界的なパンデミックの煽りを受け、日本を発てずして2年と4ヵ月。日本で生きるためには働かなければならず、また自分の将来に対しての漠然とした不安もありながら、トライしてはエラーの繰り返し。大きな挫折感を味わうことも幾度かありました。 しかし、浮…

Re: スタート

2年と4ヵ月。時間がずっと止まっていました。しかし、今もう一度時計の針が進もうとしています。コロナウイルス流行の煽りを受けて派遣が延期されてから長い月日が流れました。2020年の3月に駒ケ根訓練所での派遣前訓練を修了し、ようやく”国際協力のスター…

おわりはじまり

3/16にJICA駒ヶ根訓練所における70日間の派遣前訓練が終わりました。122名の同期と寝食を共にし、各人各々の言語を学び、地域実践では地域の抱える問題について考え行動しました。今思えば1/7に駒ヶ根訓練所に来てから色んなことがあったように思います。 ま…

訓練所生活も残すところ2週間

訓練所での生活も残すところ2週間となりました。今回は訓練所における語学の授業について振り返っていきたいと思います。駒ケ根訓練所では、主に大洋州、西アフリカ、中央アジア、南西アジア、そして中南米に派遣される候補生が70日間共同生活をしながら訓練…

Estoy un poco cansado pero contento por la vida diaria en KTC.

ここ最近、中間試験があったり、Taller (スペイン語でワークショップをする授業)があったりで何かとバタバタしており更新できてなかったのですが、今日こそはスペイン語の授業ことを中心に更新していきたいと思います。 まずは、2/7に中間試験が終わりました…

旅行記 Capítulo 2 ~アルバニア・ティラナ~

旅行記第2回はアルバニアのティラナです。 アルバニアのことを知っているという人はかなり稀かなと思います。馴染みのない国なのも当然なのかもしれません。この国は1990年ごろまで事実上鎖国状態の国でした。社会主義国の中でも、独自路線を行っていたこの…

旅行記 Capítulo 1 ~ミャンマー・ヤンゴン~

私は今まで26カ国に行ったことがあります。ほとんどは東南アジアか東欧の国々でのバックパッキングです。 そう長くない期間ではありますが、ロンドンに留学していたこともあります。 国際協力を志すに至った原点でもあるバックパッキング。旅を通して色んな…

なぜペルー??

今回はペルー派遣になった経緯についてです。 青年海外協力隊になった(正確には今は候補生ですが)という話をして、今までで一番多く聞かれることが「なぜペルー??」ということです。 応募にあたって、①職種を決める ②その職種の中から行きたい要請を選ぶ…

青年海外協力隊候補生の一日

語学の中間試験を10日後に控え、自分自身もスペイン語の勉強に必死になっている今日この頃です、、、一方、最近では地域実践という講座で観光協会での活動に参加させてもらっています。現在イベントを企画中で、私はというとイベント当日に自然散策ツアーの…

ブログを開設しました。

皆さんはじめまして!JICA青年海外協力隊 2019年度3次隊でペルーに派遣予定の毛笠貴博です! ペルーのクスコ州にあるマチュピチュ歴史保護区で、森林保全活動に従事する予定です。 マチュピチュ遺跡は文化遺産として有名ですが、実はUNESCOの世界複合遺産(自…