マチュ・ピチュ-アルトマヨの森奮闘記

青年海外協力隊2022年7次隊として、林業・森林保全分野でペルーに派遣されました。クスコ州のマチュピチュ歴史保護区で森林保全活動をしていましたが、情勢悪化に伴いサン・マルティン州のアルトマヨの森保護区に任地変更となりました。自分が将来過去を振り返るための備忘録も兼ねて、日々の活動をボチボチ綴っていこうと思ってます。時々暑苦しい文章になるかもしれませんので、ご承知おきください。

なぜペルー??

今回はペルー派遣になった経緯についてです。

 

青年海外協力隊になった(正確には今は候補生ですが)という話をして、今までで一番多く聞かれることが「なぜペルー??」ということです。

 

応募にあたって、①職種を決める ②その職種の中から行きたい要請を選ぶ という流れです。

ちなみに希望の要請は第1~3まで選べます。そして重要なのは決めた職種を超えて希望を出すことができないという点です(第1希望は林業・森林保全の要請、第2希望は木工の要請とすることは不可)。

 

反対に、同じ職種の要請ならどれに選ばれるかは合格通知が来るまで分かりません。

 

私自身、大学・大学院で森林科学を専攻していたこともあって、林業・森林保全分野か木工分野での応募を考えていました。私が応募した2019年春募集では、林業・森林保全分野で3件(サモアパナマ、ペルー)と木工分野で2件(マーシャル、ルワンダ)がありました。

 

所属していた研究室では林産学の研究をしており(学部では木質分子生物学、大学院では木材組織学)、どちらの分野とも直結する内容ではなかったためすごく迷いました。しかし、① 大学院の研究で植物系統学や森林生態学寄りの研究をして少しは自分の知識や経験が誰かの役に立つのではと思ったこと。 そして② 人的影響による森林破壊が社会問題となり地球温暖化が危惧されている昨今において、持続可能な森林管理を行っていくことに自分自身が興味を持っていたこと。この2つが大きな決め手となり、私は林業・森林保全分野で応募する決意をしました。

 

3件の要請の中では、サモアの森林バイオマス調査やフェノロジー(季節性)調査を行う要請がとても興味があり、また活動言語がこれまで慣れ親しんだ英語だったということもあり、サモアを第一希望としていました(第二希望はペルー、第三希望はパナマ)。

 

しかし合格はしたものの、任国はまさかの、、、ペルー、、、。要請の内容さえもまともに確認していなかったため、要請内容を読み込んでみると、、、なんと任地はクスコ州マチュ・ピチュ遺跡!!世界遺産のマチュ・ピチュ歴史保護区で森林保全をするという内容でした。その日から、持続可能な森林管理のことを勉強し始め(特にエチオピア ベレテ・ゲラ参加型森林管理計画プロジェクトの事例)、今となってはペルーでの活動が楽しみで仕方ありません(もちろん不安も0ではないですが)!!!任国では植栽地に適した樹種を選定し、実際に植林活動を行うことももちろんですが、地域住民に森林を守り育てる重要性を伝えつつも、その豊かな森林をうまく利用して現金収入を得られる方法を現地の人と一緒に模索していけたら、と思っています。個人的には、①人気観光地としての側面を活かして、外貨獲得により現金収入を得る方法を考えること②将来の林業の担い手となる小中学生向けに育苗や施業などのワークショップを行うこと、を行うために日々ない頭をフル稼働させています。とはいえ、もちろんまずはカウンターパートや現地住民のニーズを知り、そこから活動内容を決めていく予定です。

 

 

 

今では、重い内容の要請なのでとても楽しみしています。

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ベンガルカレーレストラン アンシャンテ

写真は、今日スペイン語の語学クラスの学友とランチに行ったベンガルカレーレストラン。語学クラス講師のおススメのお店で、オーナーはバングラデシュ派遣の協力隊OV。とても落ち着いた雰囲気でカレーもとてもおいしかったです!語学クラスのことや休日の過ごしかたについても綴っていこうと思いつつ今日は筆をおかせてもらいます。

¡Nos Vemos!